海洋を利用した食料生産
TARGET 1
「作業を変える」
生産者の作業負担を軽減する
養殖技術開発
-withコロナ社会への貢献-



TARGET 2
「育て方を変える」
海の生物と環境への負荷を軽減する
養殖技術開発



TARGET 3
「働き方を変える」
若者が魅力を感じる
水産プラットフォームの構築
-postコロナ社会への貢献-



インフォメーション
2023.03.03
COI-NEXT 令和3年度採択 地域共創分野 本格型プロジェクトへ採択されました!!
COI-NEXT令和3年度地域共創分野(育成型)プロジェク・・・
2023.01.12
【動画公開】「JAPAN鰤(JAPAN BURI)」プロジェクトのPR動画をアップしました!
https://youtu.be/dWUdx9E・・・
2022.11.26
【TV放映(2022年11月23日(水) 18:47)】世界で人気『ブリ』が長崎の水産業の救世主に!? 迫られる“大転換期”への対応
NBC長崎放送の夕方の番組「Pint(ピント)」の長崎の暮・・・
研究者インタビュー
拠点運営機構 設置責任者
長崎大学 理事(研究・社会連携・戦略担当)
永安 武Takeshi Nagayasu
幹事自治体実施責任者
長崎県水産部 部長
川口 和宏Kazuhiro Kawaguchi
プロジェクトリーダー 長崎大学
海洋未来イノベーション機構機構長/教授
征矢野 清Kiyoshi Soyano
長崎県の水産業の特徴と課題
海洋漁業・養殖業
生産量・生産額
全国2位
養殖
ブリ・クロマグロ・
トラフグなどを中心に
全国4位
水産業
生産量・生産額の減少
収入の減少・不安定性
販売の低迷
水産業(海面漁業・養殖業)の生産額はピーク時(99万トン)の1/3、同産業額はピーク時(2259億円)から1/2以下に、いずれも減少しています。
水産業
就業者数の減少
従事者の高齢化
後継者不足
就業者数は1978年から1/4に減少し、組合員数は5年間で4000人弱の減少がみられます。
従事者の高齢化、後継者不足が大きな課題です。
養殖海域の
高度利用がなされていない
生産性の低下
長崎県には養殖に適した、生産量の高い清浄海域が広がり安心安全な養殖を実施できる海域である一方、初期投資や魚病・赤潮等の自然被害、飼料コストの増加、海域汚染など、数々の問題を抱えています。
「養殖DX」で地域を変える

CHANGE 1
『作業を変える』withコロナ社会への貢献
海面利用の高度化による
養殖業の活性化

養殖AI
AI自動給餌による
浮沈式養殖

海のモビリティ
養殖管理海中ロボットと
自動輸送

海中海上通信
小型潮流発電による
再生可能エネルギー利用
- 省力化・自動化による労働負荷の減少
- 環境保全型養殖で海を守りながら魚を育てる
CHANGE 2
『育て方を変える』withコロナ社会への貢献
低環境負荷型の
養殖技術の確立

オンデマンド
完全養殖
- 人工種苗の周年生産
と完全養殖 - 疾病対策と魚の健康診断

養殖用飼料
環境保全型
低コスト飼料
- 生産と出荷の安定化で安定した収入の実現
- 地域水産ビジネスの活性化
CHANGE 3
『働き方を変える』postコロナ社会への貢献
誰もが参加できる
水産ビジネスの構築

経営構造の改革
- 協業(共業)等の体制強化と金融基盤設備
- 人材育成・後継者教育
- 流通販売システムの一元化
- マーケット開拓と地域独自規格の策定
- 水産と出荷の安定化
- 地域水産ビジネスの活性化
これから目指すターゲット
CHANGE 1
『作業を変える』
研究開発課題1
IoT/AI導入養殖
達成目標:自動給餌機の開発
実測(データロガー利用)と関節計測(音響:魚探)を併用したハイブリッド行動解析を実施し、得られたデータをAI化し、自動給餌に反映させる。
研究開発課題2
海のモビリティ
達成目標:洋上作業の省力化
養殖用ROV開発に向け、既存の海中ロボットを用いた養殖場の可視化
研究開発課題3
海中海上通信
達成目標:沖合養殖の自立化
洋上電源(小型潮流発電)の開発と改良
CHANGE 2
『育て方を変える』
研究開発課題4
オンデマンド養殖
達成目標:オンデマンド養殖の実現
沖合養殖に向けた潮流に対する魚類の応答検証、最適潮流の解明
研究開発課題5
養殖用飼料
達成目標:給餌方法の改良
給餌時間を変えること(時間遺伝子の発動制御)により筋肉中の脂質含量を変化させ、消費者の嗜好に合わせた養殖魚(A5ランク)を作る技術開発
低魚粉飼料の試作と効果解析
CHANGE 3
『働き方を変える』
研究開発課題6
経営構造の改革
達成目標:長崎型ビジネスモデル構築に向けた施行
地域水産業の協業化を推進する、QRコードを利用したブロックチェーンによる経営構造改革の施行
海洋県「ながさき」で実施することの優位性
養殖AI開発に向けた
ハイブリッド行動解析
データロガーと音響によるハイブリッド行動解析。これを自動給餌のAIに反映させる開発。
(cf.画像データによる行動解析の事例は多数あるが、ハイブリッドによる高精度解析は行われていない)
養殖海域で利用できる
小型潮流発電の開発
生簀(低潮流海域)で利用できる小型潮流発電機の開発。
(cf.イギリスでの系統電源接続用の大規模設備とかなりの流速を必要とする小型タービンの開発事例のみ)
給餌方法を変えることで
A5ランク魚を作る仕組み
給餌方法によって脂質含量を変化させ、A5ランク魚を作る試み。
(cf.給餌時間によって生理応答が変わる研究と産業への応用事例はない)
環境DNAを活用した
健康診断と魚病予防
環境DNAを活用した健康診断と、魚病予防
(cf.環境DNAによるモニタリングや生物相の推定は盛んに行われているが、健康診断と魚病予防への応用は皆無)
全国のモデルとなる
ビジネスモデルの開発
経営構造改革
地域水産業の協業化構想とブロックチェーンを適用した経営構造改革は全国のモデルとなる。
長崎でしか実現できない
新技術の開発
水産業に最適な海流・清浄海域をもつ長崎だがらこそ実現できる、産学官の連携した新技術の開発